既知の一覧を監視し、完全な被リンク一覧とは考えない
被リンク監視は、既知の参照元ページと、そのページがリンクするはずの宛先を再確認します。ページを取得できるか、対象リンクを見つけられるか、宛先へ到達できるかを調べる機能であり、ウェブ全体から新しいリンクを発見する機能ではありません。取り込んだ一覧には提供元、出力日、収集範囲を残してください。提供元の件数減少やSearch Consoleの行の欠落は調査のきっかけになりますが、報告にないリンクがすべて削除されたとは限りません。異なる日付や対象範囲の一覧を、同じ母集団として比較しないことが大切です。
後から調査できる基準を保存する
参照元と宛先の完全なURL、分かりやすいラベル、掲載条件のメモを保存します。参照元を管理する人と宛先を修正できる人を分けて記録してください。アンカーテキストとrelは任意の期待値であり、推測ではなく合意済みの条件を入力します。最初の正常な観測、HTTP応答、最終URLを残すと後から変更を比較できます。追加日は一覧に登録した日、最終確認日は観測した日です。いずれも初回掲載日、検索エンジンの巡回日、ドメインの年齢を証明するものではありません。
参照元・リンク・リンク先を分けて読む
参照元が403、タイムアウト、取得上限などで読めない場合、リンクの有無は未確認です。読めたHTMLに期待したhrefがない場合とは意味が異なります。また、アンカーが見つかっても宛先が404になることがあります。このため参照元の応答、リンク解析結果、宛先の応答は別々に保存します。以下の7つの時系列は架空の入力を本番と同じ解析ロジックへ通した例であり、実在する掲載サイトの取得記録ではありません。観測を順に選び、色だけでなく通知が根拠と一致しているか確認してください。
提供元の状態名はそのまま置き換えられません。Ahrefsの「Not Found」は参照元にアクセスできない場合を含みますが、この監視のNOT_FOUNDは読めたHTMLに一致するリンクがない状態です。元の理由と日時を保存し、すべての消失行を削除確認済みと解釈しないでください。
| ID | 証拠が示すこと | 次の対応 |
|---|---|---|
| M01 · 正常なリンクの文言が変わる | hrefと宛先は有効なまま、アンカーだけが変わります。アンカーの期待値がなければ2回目も正常で変更通知が発生し、同じ結果の繰り返しでは新しい通知は出ません。 | 掲載条件と文言を比較し、変更を受け入れるか記録します。 |
| M02 · 403の後にタイムアウト | どちらもリンクの存在を確認できません。UNREACHABLEと宛先200が共通するため、原因が違っても2回目に通知し得ます。後で読めるリンクが得られると回復になります。 | 参照元のアクセスを調べて再確認します。この要求だけで削除を断定しません。 |
| M03 · 読めたHTMLにリンクがない | 読めた2回の応答に期待したhrefがありません。2回目に警告し、静的リンクが戻ると回復通知になります。 | 復旧依頼の前にHTMLと完全な期待URLを確認します。転送と描画は別に調べます。 |
| M04 · リンクはあるが宛先が壊れている | アンカーは毎回あります。宛先404が2回続くと問題として通知し、宛先200で正常に戻ります。 | 宛先の管理者に割り当てます。参照元リンクの置き換えが自動的に正解になるわけではありません。 |
| M05 · relの期待値が間違っていた | sponsoredのリンクがfollowの期待値と2回矛盾します。期待値をsponsoredへ直してもページは変わらず、通知状態だけがリセットされます。 | 条件の訂正を記録し、有料関係の属性を維持します。設定変更を掲載側の修復とは呼びません。 |
| M06 · JavaScriptがリンクを追加する | 入力されたスクリプトはブラウザーでアンカーを追加します。静的解析はスクリプト内の文字列を無視し、両方の観測でリンクを見つけません。 | 描画後の表示とサーバーHTMLを比較します。通知はブラウザー上の欠落を証明しません。 |
| M07 · 最終的な宛先が移動する | 元のhrefは同じまま、別の最終URLを経由して正常な宛先に到達します。2回目はリンク消失ではなく変更の通知です。 | 置き換え先の内容と転送経路を確認します。最終URLはGoogleが選んだ正規URLを示すものではありません。 |
通知が発生する条件を理解する
正常な結果の後は約24時間、問題がある結果の後は約1時間を目安に次回確認を予定します。処理能力により実行が遅れることがあります。同じリンク状態と宛先結果が2回連続するとパネル内通知が発生し、同じ問題が続くだけなら毎回は通知しません。参照元の403とタイムアウトは原因が違っても同じ判定にまとめられる場合があります。通知済みの問題の後に正常になると回復通知が発生します。正常な状態でもアンカー、rel、一致数、最終URLの変更は変更通知の対象になり得ます。この保存ペアの処理ではメール通知を送信しません。
期待値の変更と実際の修復を区別する
解析対象はサーバーが返したHTMLであり、ブラウザーで生成されたDOMではありません。相対リンクを解決し、フラグメントを除外しますが、パスやクエリは保持します。同じ宛先のアンカーをすべて調べ、任意の期待値を満たすものがあれば一致として扱えます。followの期待値はnofollow・sponsored・ugcがないことを意味し、文字どおりのfollow属性を必須にするものではありません。有料の関係には適切な属性を残してください。期待値を編集すると履歴は残る一方、現在の失敗と通知のカウンターはリセットされます。編集後の正常判定を掲載側による修復と解釈せず、条件を訂正した理由を記録してください。
保存済み監視と購入済みリンクを使い分ける
公開ツールは一度限りの確認に、ログイン後のパネルの監視機能は既知のペアの保存に使用します。1アカウント50ペア、履歴90日、追加・期待値変更・再開を含む要求は1日100確認までです。手動確認には5分の間隔が必要です。説明されたCSV列名を使って実際のペアを取り込み、絞り込みや行選択、Shiftによる範囲選択を利用し、個別履歴を確認してから出力できます。「自分のリンク」は購入した掲載や記事を管理する別の記録です。購入済みの掲載サイトは残高がゼロでも閲覧でき、新規購入用カタログの公開条件とは区別されます。
日付付きの再確認で対応を完了する
参照元のアクセス制限やリンク変更は掲載側へ、宛先の応答や転送の問題はその管理者へ割り当てます。許可された修正後に同じペアを再確認し、前後の証拠を残してください。JavaScriptが挿入するリンクはブラウザー表示も別途確認します。静的HTMLにないことは、表示後にも存在しないという観測ではありません。90日より長く必要な証拠は別に保管しましょう。リンクの増加、検索での露出、順位変動には、それぞれ日付と範囲のある別データが必要です。警告、HTTP 200、回復通知だけでインデックス登録、順位上昇、返金の権利、注文の履行変更を判断しないでください。
記入済み記録は例としてのみ使用してください。空の記録には実際の参照元と宛先、UTCの観測時刻、証拠、担当者、再確認結果を記入し、不明な事実は空欄にします。このインシデント表は監視用インポートファイルではありません。インポートには説明されたsourceUrlとtargetUrl列名を使用します。